感情的ドリル

Ruby県から飛び出して関東にきたオタク

Kaigi on Rails 2024で喋った(スピーカー編、あるいはトーク解説編)

Kaigi on Rails 2024にて「推し活としてのrails new」というタイトルで発表していた炬燵です。こんにちは。 オーガナイザーとしての振り返りはこちら。

Kaigi on Railsが終わった(運営編) - 感情的ドリル

今日はこういうブログです。

登壇しているときの様子

speakerdeck.com

どんな話をしたか

推し「いつも使ってるサービス改悪されちゃった……」
わい「ほならワイが作ろうか」
推し「??? 作るってなに??? 作れるの????」
わい「うんうん作ろうね」
推し「??????」
rails new .したよという話をしました。

大体はスライドに書いてあるのですが、要点としては以下のような感じです。

  • 同人誌を作るオタクはWebアプリも作っちゃう
    • 思ったより人は本を作らないし、Webアプリも作らない
    • もっと気軽にやればいいのにな~
  • オタクは金を払いがち
  • 最低限の実装をすると運用が楽

話し切れなかったこと

マシュマロってRailsなんだ

これに関してはruby-jp(というRuby界隈の人があつまるSlackワークスペース)に中の人も降臨していて、実際そうらしいです。

5日でリリースまで持っていったモチベ

開発鯖に物見遊山や「他人の書いたコードが見たい」とか「褒める役、自分できます!」って人が集まる中、最有力移住候補(文字数だけネック)のZabuuくんが鯖落ちしてたんですよね。
「今作り切ったら絶対に使ってもらえるぞ!!」というのが最大のモチベでした。
競合サービスの失脚をモチベにするのはあまり良くないのですが、使い始めてもらうというハードルが一段下がったのは間違いなく鯖落ちの影響ですね。

維持費くれるん? ってDMしてない?

しましたね。最初は維持費もらおうかなーと思ってたけど、その時は5kくらいかかる想定で考えていたんですよ。マネージドクラウドが世に存在すると思ってなかったし。Heroku使う気もなかったし。じゃあどこぞのレンタルサーバーにRuby入れてRails周辺のあれこれ入れて……って考えるとだるい、あまりにもだるいので頑張りたくない人は「さすがに金貰うか?」と思っていました。
思ったより「シャレぽすが出来たぞ祭」が楽しかったのと、推しが喜んでくれたのと、ロリポップマネージドクラウドが安かったのでよしとしました。思ったより安かったし! オタクは金を払いがち。

卯月コウのためのお手紙読みやすいやーつ

にじさんじという大手V事務所に所属する卯月コウという全知全能最強中学生がいるのだけど、卯月の配信にもファンメイドのサービスが活躍するシーンがあるんですよ。その名も「お便り調整くん」

これは長文を送り付けがちなファンの文章を、良い感じに改行したり、フォントサイズを変更したりして「配信でよみやす~い」という状況に持ちこめる(おそらく)HTMLとJSで調整されている.htmlファイルっぽいんですよね。
「お便り調整くん」の存在をもともと知っていて、デザインより機能! 必要なもの! という思想が脳内にありました。お便り調整くんがいなければシャレトンぽすとは「ちゃんと見た目作らなきゃ」となってぽしゃっていました。

オタクが なかまに なりたそう

これは気配だけでなく、当時利用していたZabuuやマシュマロに「俺もなんかやりたい!」というお手紙が来ていて、推しもそれらを公表して盛り上がりを応援してくれていました。実際に釣ったら釣られに来る人々もたくさんいました。
「ふーん俺らのサービスね、ちょっと見てやろうじゃないの」という人間がどうせいるのもわかっていたので、<●><●>で笑わせて引きずり込むのも割と初手から考えていて、「お前ら外秘」というワードもファン(通称 お前ら)なら釣れるわと考えた時脳汁が出ました。わかっててやりました。
実は掲載している求人情報にJSがないんですよね。スライド作ってるときに気付いて笑っています。

今後やりたいこととして「野球タグつけたら野球のほこり(faviconのあれ)が出るといいよね」というのを挙げたのだけど、実は野球するほこりのラフは上がってきています。馬のもある。多分機能を実装したら2日くらいで仕上げた絵が上がってくる。すごいよね。

当日に「発表したよ~」と資料と当日配信のURLを乗せたら、二人ほどその場で配信を見て褒めてくれたので良かったです。良いコミュニティ。

MOGOK

私が知る一年前くらいのワークショップかなにか、オフ会的概念でぬいぐるみが配られていたらしく、最初に働いていた会社の先輩がMOGOKのぬいぐるみをもっていてびっくりするほどうらやましかったんですよね……。嘘、いまでもうらやましい。MOGOKの羊はかわいい。そういう話を最後のスライドを差し替えたばかりの@moroさんと話していました。
「MOGOK知ってる人~!」「使ったことあるひと~!」に手を挙げる元気のよいRubyistセンパイたちににっこりしてました。お面の中からでもjoker1007さんがめっちゃ反応良かった気がしてニコニコ。

なぜHerokuじゃないのか

$の計算、だるくない?

ドメインがない とは

https://shareton-post.lolipop.io/ という、マネージドクラウドが払い出す最初のドメインでそのまま動いています。「loli」に反応する危ないオタクもいれば、「lolipopじゃん」と古の個人サイトを感じるオタクが釣れたりするし、そもそもロリポップマネージドクラウドで動いていることを隠す必要も、引っ越しの予定もないし、相応しいドメインを考えて買うのが面倒になったのでやめました。最後が一番強い理由。

推しとDMすること

後述するんですが、鯖缶鯖管ではない)としてやり取りをしています。ゆるゆる会話していますが、新機能どうすかとかユーザーの感想が聞けて嬉しいです。

スライド背景

これはぬくもりのあるお手製で、左上隅のピンクラインがマシュマロのイメージカラー、右下隅のグレーラインがシャレぽすのイメージカラーです。だからどうした。

反響

BASIC認証ウケた

思ったよりウケてよかった。BASIC認証、みんな大好きですよね。本番利用には耐えられないと思ってるかもしれませんが、意外と同人サイトとかでは現役です。つまり私の個人サイトは……。

DBの設定がutf8からutf8mb4になる

いやだって、差し替えるだけじゃないですか。DBの整合性をあまり重要視していない運用なので「あー設定おかしいわ、直します、はい」で終わった。

推しが伝書鳩になっちゃう問題

これ、スライドが出て読んだ人間がじわじわ笑っていくのが良かったですね。ここでウケるんだ~とおもって面白かったです。
これは本当に反省していて、「推し相手のコミュニケーションすら匿名が喜ばしいオタクどもが、たかがファンメイドサービスの管理人に凸るわけがない」は「それはそう」なんですよ。マージでちゃんとペルソナを見つめるべきだった。推しに手間を掛けさせた……。

攻撃

「お前らの良識にすべてが掛かってる」と発言しています。ははは。

幸運

個人運営企業運営に関わらず、人が集まらずサービスがクローズする案件なんてマジでゴロゴロあって、その点推しが活動している限り必要とされ、使われるサービスに携われているのはラッキーだなと思います。とりあえずRailsのアプデをします。

休日にコードを書かない

普通の人は休日に原稿を書かない。それのプログラム版なだけだった。わかってよかったですね。確かに人は同人誌書かねえわ。みんな書けばいいのに。

感想

シャレぽす作ってる人だったんだ

misskey.systemsというFediverseでも一人いたんですが、他の人も実は使っていたっぽくてなんか嬉しかったですね。
これは以前かくたにさんとお話していたときに出てきた話なんですが、カンファレンスで「Rubyを作っている人」や「あのサービスの中の人」を身近に感じてほしいね(意訳)という話もあり、そういう形で身近に感じてもらえたなら良かったなと思います。やれることを楽しくやっただけの一般人ですよ!

認知チャンス

鯖缶のアカウントとしてしか直接やり取りをしていないので、炬燵だとはあまり認識されていません。認識されたいわけでもない……。

脚本の人そこまで考えてないと思うよ

MVPだとかPOと開発チームの構図とか感銘を受けてくださった皆様、ありがとうございます。マジでそこまで考えてなくて、「やりたい」をやっただけです。落ち着いた形がこれだっただけ……。

ほか、ダイレクトアタックしてくださったみなさま

学生さん、ごめんね。顔認識能力が本当に弱いんだ。
それはさておき、スピーカーをした、という副作用でいろいろな人々から感想を頂戴して嬉しかったです。全部録音しておけばよかった。
「私も同人誌作らなきゃ」と目覚めたオタクが居たのもよかったですね。もっと気楽に作りましょう。ペライチも折れば本です。

こたつはオタクなのでDay3であるところの27日はイベントに一般参加していました。フォロワーの本を買い、推し作家に課金をするためです。

お面何?

お面、何?

こたつはサービスのfaviconをお面にして壇上に立っていました。

というのも、もともと顔出しNGにしてるんですよね。

Not友人のストレージに自分の顔が残るのがあまりうれしくなく、そもそも自分の写真写りも好きではないのでお写真の機会は最小限にしています。

各方面から写真が来ていて、なんかすごい不審者ですね。

後日譚

鯖缶

実際部屋にいたのはどれくらいなんでしょうね? 最初に見た時より最後人が増えてた気がして「いかがでしたか?」ターンでビビっています。

スライド

Google SlideのPDF書き出しに勝利した。

こたつの感想

準備

お面作るの楽しかった。あれの段ボールは猫のエサの箱です。
家でリハーサルした時、スピーカーノートがないと「えー」とか「あー」とかたくさん入ってしまって、個人的にどもっている発表が聞き苦しいタイプなので避けるためにスピーカーノートを全部書きました。結果的にあってよかったですね。

緊張

人々に「緊張してますか?」と聞かれるたびに緊張ゲージが上がっていたのだけど、その中で「終わるまで自分が緊張していることに気付けない、あとで緊張してた! って気づくタイプです」と答えていて、今回もそれだったなー。人前で喋ることがほとんどないこと、お面で視野が狭いこと、3月くらいから自分がずっと準備に携わってきたイベントであるということ、様々な要因が重なってびっくりするほど緊張していました。「炬燵も人の子なんですね」「ふらふらしてましたね」「声がふわふわしてて緊張を感じた」という意見や、「テンポが良くて眠くならなかった」「楽しかった」「堂々としていた」という意見もあり、人それぞれ見え方は違うんだなあ炬燵は人の子だからなという気持ちになっています。
早くアーカイブを見て反省会をしたい気持ちがいっぱいです。

RWCで喋るんですが、その後はなんかネタがあれば応募しようかなあという感じで、CfP駆動開発はする予定ないです。

感想ありがとうございます。全部タグ追って見てます。