感情的ドリル

Ruby県から飛び出して関東にきたオタク

這ってでも進め #執筆ハック 1日目

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アドカレの時期ですね。tumblrとか様々な場所から色々書いてきましたが、今年はこのブログで書こうと思います。炬燵です。

今年もそうなんですが、アドベントカレンダーはなんか面白そうだなーと思ったらいつの間にか参加が決まっているんですよね。不思議だなあ。
それでは今(2021/11/30 20:18)から執筆ハックを書き散らします。

これは、執筆ハックAdventCalendar1日目の記事です。 adventar.org

原稿を終わらせる術

普段、炬燵という人間は別名義別サークルで同人誌を書いています。小説の方です。
普段早割などなどを活用して生きているのですが、その際原稿を進める為に考えていることはざっくり以下の通りです。

  1. 締め切りを引く
  2. 他者に物事を頼む
  3. とりあえず1文字書く
  4. 諦めて寝る

締め切りを引く

この世には「デッドライン症候群」なるものもあり、悲しいことに身内にも何人か患者がいるのですが、締め切りというものはとかく偉大です。なんとしてでもこの日までに書かなければならない、というラインがあると、人はきちんと走るのです。
同人誌を作る際の締め切りは、概ね「最速早割日の2~4週間前」としています。最近はもっぱら2週間前です。

エンドマークを付けてから入稿までには様々な作業がありますが、その中には「校正」という、ざっくり言えば読み直して誤字誤用矛盾を直す工程が存在します。大抵の作業は1人で出来るのですが、校正に関しては他者に依頼した方が正確です。自分の成果物に対して人は盲目になるため、ひどすぎる誤字を見落とすこともあるからです。
ですので、私は書き上げてから校正を依頼し、赤入り原稿の修正をする時間がほしいため2週間以上の猶予を設けています。
他者に校正を依頼しない場合は、自分で読み直して、原稿の粗を見つけなくてはなりません。しかし、書き上げた直後の自分が一番信用に値しません。詐欺師よりも怖いです。ならば、1週間以上経って、執筆から解放された自分が読み直すのがベターです。
やはり、2週間以上の猶予があるのが望ましいですね。

これは余談ですが、入稿も早割当日ではなく、前日ないし前々日に行うことが多いです。原稿不備で印刷所さんのお手を煩わせるならば、原稿が舞い込む時期よりもすこし早めに入れておきたいですしね。あと、完全に原稿が入稿された日が早割より遅れた場合はどうなるのかが怖いので、財布のためにも入稿を早めにしています。

他者に物事を頼む

これは「同人誌を作れ」という記事を書いた際にも叫んだのですが、とにかく他人を巻き込みましょう。
sakahukamaki.hatenablog.jp

私の場合は、同人誌の表紙イラストを友人や依頼を受け付けている方にお願いしています。
愛すべき友人たちは私より絵に真摯なので、きちんと期日通りに仕上げてくれます。また、依頼を受けてくださった方も、お仕事としてきちんと期日を守ってくださいます。
そうなると、自分が頑張れなくて本を出せなかったとき、あまりにも申し訳なくなってFXで有り金を全部溶かした人のような顔になり、いずれは溶けて揮発します。いやですねそんなの。

これは副産物なんですが、表紙を依頼すると必ずラフが上がってきます。ラフって最高なんですよね。やる気が出る一番のお薬なのではないでしょうか。ラフが上がってくるのは本当によい体験です。

表紙のデザインを人に頼む場合は、背幅を早めに確定してお伝えする必要があります。背幅を決めるにはどうしたらいいか。中身を書き上げなくてはなりません。表紙イラストを人に頼む場合、出来れば本文も添えて依頼したいですね。そのためにはやはり、中身を書き上げなくてはなりません。(表紙の場合は半ばで渡すこともできますが。)

人に物事を頼んだというのに成果物を出せないなんて嫌だ、というプライドがある人にはお勧めです。

とりあえず1文字書く

これは最悪のパターンなのですが、心身ともに健康なのに、創作の脳みそが働かずまったく書けない時があります。
そういうときは、とりあえず1文字だけ変更を加えています。誤字を直すだとか、句読点を増やすだとか、続きの1行だけを書くとか。

執筆に詰まった際に頭から読み直す癖があります。読み直して、「ああそうだこの伏線があったんだった」と思い出せば続きが書けますし、「あれここおかしいな」と矛盾を直せば1文字以上の修正が生まれます。もちろん勢いよくエンドマークまで書くのが理想ですが、人間のコンディションはコントロールが難しいものですので、そういうときはそういうときなりの進み方をしましょう。

私は自分の事を「古びた軽自動車」と認識しています。まっすぐ走るのは問題ないけど、カーブ続きやずっと傾斜が続いている道は辛い。いつか壊れても仕方ないよね、という認識です。スーパーカーの人も居れば、自転車の人もいるでしょう。爆走していったレースカーの同業者が「脱稿したぞ!!!」とゴール宣言をしていても、まあ私は軽自動車なのでね、と自分のペースを守ることに専念できます。
フォロワーは進捗を出しているのに……とは思わず、自分は今日メンテの日だな、と、とにかく他人と比較しなくてすむ環境を作り、とりあえず1文字だけでもいう精神で原稿に向き合いましょう。

1文字だけ、と思いつつも10文字以上の進捗がある場合は、自分へのご褒美があっても良いと思います。

諦めて寝る

ああもうちょっと書けば終わるはずなんだけどどうしても頭が働かないし眠いし無理。
そんな状況、よくありますよね。あるのかな。
最近は無理しないように書いているのですが、1年に12冊出したときには頭がおかしかったのですごく無理をしていました。
当時は仕事のストレスがあっぱらぱーでたくさん書いてないとやってられないというのもありましたが……。

爆音で音楽を聴くと脳が起きるとか、シャワーを浴びたら目が覚めるとか、様々な執筆ハックが世にありますが、眠くて頭がまわらん、という状態に陥ったらさっさと寝た方が後々楽です。睡眠不足にもなりませんし、寝て起きてすっきりした頭で執筆にいそしむことが出来ます。

大抵眠いときに錬成した文章なんて、覚醒時には読めたもんじゃありません。書くだけ無駄です。どうせ翌日消すんだし。そんな無駄を錬成するくらいなら1分1秒でも長く休んでください。
締め切りに間に合わない人は、間に合う締め切りを引く術を学んでください。


ということで、炬燵の執筆ハックでした。とりあえず1文字書く精神で毎日進め、締め切りまでに頑張って書き上げていきましょう。
私の直近の締め切りは1月11日です。がんばりまーす。

明日の予定は埋まっていません。変化がなければ、きっとあとーすさんの記事が12日目に登場することでしょう。

現在の時刻は20:52です。日が変わったら投稿されるように予約しておきます。本記事は校正していませんが、どうせWebだしあとから書き直せるでしょの精神でいます。どうぞお許しください。
それでは。